音楽初心者の戯論

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徒然なるままに日々移りゆく音楽シーンを覗き見するだけのブログです。

ナンバーワンよりオンリーワン

どうもこんにちは。

最近は色々あって特にフィーチャーされる文言ですが、この言葉を聞くと大抵の方はSMAPの名曲『世界に一つだけの花』を思い浮かべることと思います。
先日TV朝日の「関ジャム 完全燃SHOW」にこの曲の作詞作曲者である槇原敬之さんが出演されていましたが、SMAPへの提供曲をボツにされ不貞寝した翌朝にふとこの曲が(正確に言うとこの曲の歌詞の映像)紙芝居のように順々に降ってきて、それを書き記したものだと言っていました。

言われてみれば確かにこの曲は僕が歌詞を暗記している数少ない曲のうちの一つです。
人間の記憶方法には色々あって、例えばボールペンの使い方とか自転車の乗り方などは「手続き記憶」なんて言われていて、これは一度覚えたら忘れることはそうありません。
他にも昔旅行したときの思い出なんかは「エピソード記憶」として、言葉の意味は「意味記憶」として海馬に刷り込まれるらしいのですが、その中でもこの曲は皆さん風景として捉えていませんかね?
自分の中に仮想の花屋を思い浮かべて、それをある人間(または自分)が一つずつ眺めていくといったような、歌詞を映像として記憶している人が特にこの曲に関しては多い気がします。

 

映像として記憶すると単に文字の羅列を暗記するよりも遥かに定着率がいいらしく、ここら辺はもうじきおこなわれるセンター試験を間近に控えた受験生の方なら何となく分かるところかと思いますが。

まぁそういう訳で歌詞を覚えないことに定評のある僕が『世界に一つだけの花』なんてもう5年以上は歌っていないのにAメロの歌詞からスラスラと出てくるのはそうした所以ではなかろうかと自己分析。

そんなことはどうでもいいですよね(笑)
さて、タイトルにもある「ナンバーワンよりオンリーワン」ですが、これは結構前からというかこの曲が有名になった頃からしばしばあちらこちらで議論になっていました。
というのもですね「自分はオンリーワンだからとナンバーワンになろうとせずにいるのは怠慢だ」とか「ナンバーワンになれなくてもいいというのは甘えだ!」とか、まぁ議論というか単に歌詞の批判というんですかね。
そういったものが割と目立っていました。

まぁかく言う僕も昔はどちらかといえば否定派でしたが、それは何というか「批判しとけば社会に楯突いている感じがするゼ!」というノリに過ぎなかったのではないかと今では思います。
現在は・・・まぁ中立ですかね(笑)

そもそも僕がこの言葉に疑問符をつけたのが・・・いつなんだ?忘れました。遠い昔です。
多分ですが、学生の頃に歌詞なんて考えずにたくさん歌わされた歌だったのでその分大人になってこの歌詞の意味に気付いたとき「知らぬ間にこれを歌わされていたのか・・・!」という衝撃が何となく強かったのではないかと。これはいい意味でも悪い意味でもないですよ。

でも本当にただそれだけです(笑)

 

そして月日は流れ、何年前だったか、ふとチャンネルを回すとやっていたTVアニメ。
『異能バトルは日常系の中で』という名前のアニメですが、劇中のセリフにこんなものがありました。

「頑張らなくても良い」「ナンバーワンよりオンリーワン」ですが、これらは賞賛と労いの言葉であり、妥協や甘えの言葉であってはいけない

これを本当にたまたま観ていまして、その瞬間「あぁそっか!まぁそうだよな!」と妙に腑に落ちてそれ以降はくどくど考えなくなりました。

いやぁまさにその通りだなぁと。
このセリフ自体は若干『世界に一つだけの花』の歌詞と乖離する部分があるにはあるのですが、なんだかそんなこともどうでもよくなったのがこの瞬間でした。

まずこの曲がこうも売れたのは、人間と花を対比する分かりやすい歌詞と王道のメロディ。そして極めつけに「ナンバーワンにならなくてもいい 元々特別なオンリーワン」という歌詞がシメとして登場するこの絶妙な流れが生み出したものなんだと思いますが、正直(歌詞云々ではなく)展開が完璧すぎてぐぅの音も出ません。

ナンバーワンよりオンリーワン」に関しては......そうですね、何かをせっかくやるからにはトップを目指したいというのは多分誰にでもあると思うんですよ。
なので必ずしも全ての条件に当てはまるわけではないと思うんですよね。
だからまさにこれを言ってほしいと思っている人には心に染み入る良曲ですし、逆にトップを目指している人には良い印象は持たれないかもしれません。

でもこれはSMAPという国民的アイドルが言うから意味があって、多分売れない若手バンドが2000年ごろにこの曲を出しても批判ばかりで(あるいは気にも留められない)売れはしなかったと思うんですよね。「オマエらヌルいぞ!」ってことで。

アイドルは醜さのようなものを全て削ぎ落とした実体だと僕は捉えていまして。
なので俗世の競争とか勝ち負けとかそういった世界とはある種別次元と考えてもいいのではないかというのが僕の考えで、だからそこまで過度に敏感になる必要もないのではないでしょうか。

これは本当に一個人の考えですけどね。

ということで個人的には「どうせなら上は目指すけど、それでも確かに自分は1人しかいないんだ!」というアイデンティティとしてこの歌詞を心の片隅においておけばいいのではないかなぁと思いました。


以上です!!
愚見の拙文にお付き合いいただきありがとうございました。それではまた次回!

 

SMAP 25 YEARS (初回限定仕様)

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