音楽初心者の戯論

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徒然なるままに日々移りゆく音楽シーンを覗き見するだけのブログです。

エレファントカシマシのベストに入らない名曲5選

どうもこんにちは。
暑い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

さてさて、早速ではありますが今回はタイトルにもあるとおりエレファントカシマシのベストに入らない名曲を5つだけピックアップして紹介します。

たった5曲だけ。5曲だけです。
本当は選考段階で30曲くらい候補が出てきたのに5曲だけ。

自分でもどうしてここまで5曲にこだわってしまうのか、まったく意味が分かりませんが5曲だけ。

いいから早く紹介しろよって声が聞こえてきそうですね(笑)

 

さて、エレカシの記事からこのブログを知ってくださった方もいらっしゃるかと思いますが、ご覧の通り僕はエレカシファンでして。
先日リリースされたベストアルバムをはじめ、やはり30年ものキャリアがあると当然たくさんのベストアルバムが出ているわけですが(2017/08/02現在で8枚)、今回はそうしたこれまでに出されたベストアルバムに一回も収録されていない曲をご紹介。

 

では早速参りましょう。
最初はこちら。

  • 月の夜 (1990)

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これは個人的初期の大名曲。
今でこそ一般的に「分かりやすく力強い言葉を説得力溢れる宮本さんの声で放つ」みたいなイメージが定着しているエレカシですが、この曲はそこに至るまでのそのまた昔の曲。

宮本さんが読書好きということもあって、特に初期には文学的な歌が非常に多い。分からないですよ、本当に。
別の歌になってしまいますが「うらやましきはカラス共に 我が肉食えやと言いたる詩人よ」とか「ひょうろく玉のドタマブッ飛ぶトチの愛」とか「ゴミ箱蹴った闇の向かう 蒼き光の月のやう」とか言われても正直全然分からない。
分からないけど不思議と惹かれてしまう。

戻りましてこの「月の夜」という歌ですが、上に述べたような文学調の言葉を使い、そして昨今主流となっているAメロ→Bメロ→サビみたいなテンプレが一切ない。
それで3:05と短い曲なのに一気に引き込まれてしまいます。

この曲を作った当時宮本さんは夜中ギター片手に部屋に引きこもっていたらしいですが、そうした彼の厭世的な一面も感じられる1曲です。

ちなみにこの曲が入っている「生活」というアルバムはファンの間でも物議を醸しているというか、宮本さん当人も後に「よくあんなレコード出したな」と言っている代物なので「オススメです!」とはとても言えません。
何も知らずに聴いたら最初の5秒でカチッと止めてしまうと思います、本当に(笑)

僕は好きですよ、もちろん。


次はこれ。

  • 恋人よ (1997)

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一番エレカシが売れていた時期に出た「今宵の月のように」も収録されているアルバムの曲。
ファンの間でも人気が高く、この曲が一番好きという方もいらっしゃると思います。

しかしベストに収録されることも、そしてライブではどういうわけか頑ななまでに絶対演奏されない。
最後にこの曲が演奏されたのは確認できる限りで2004年。

ライブで聴けたらどれだけ良いだろうかと考えるだけで涙腺が緩みそうです。

特にラスサビの叫びにも似た所謂絶唱というやつでしょうか。
これだけブログを書いているのにいい表現が浮かばないというのがもどかしいのですが、そこが堪らなく好きで何回も聴いてしまいます。


次はこれ。

  • 面影 (2002)

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エレカシ史上もっとも落ち着いた「ライフ」というアルバムの収録曲。
このアルバム全般にミスチルのプロデューサーとして有名な小林武史さんが携わっていて、アルバム自体がかなりポップ寄りだと思います。

そしてエレカシというと一般的にがなるイメージが強いのかもしれませんが、この曲には一切出てきません。
しかしだからといって単調かと言えばそうではなく、宮本さんの静かな歌い方の中にも様々な側面がたくさん垣間見れる1曲です。

「面影さざめく」という表現がなんとも絵画的で情景が目に浮かぶようです。
個人的に夏の夜に聴くにはもってこいだと思います。

 

次はこちら。

  • 覚醒(オマエに言った) (2003)

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実はこの曲、水曜日のダウンタウンでも紹介されたことがありまして。まぁ数秒だけなんですが。
というのもこの曲は「37歳」という年齢をテーマにしていて、先日水曜日のダウンタウンで「歌詞に出てくる年齢0歳から100歳まで全部揃う説」を扱った際に「37歳」で登場しました。
たまたま僕もそのとき見ていて、20歳あたりから「あれ、ひょっとして来るんじゃないのか?」なんてものすごくドキドキしていたのを思い出します。

ただエレカシの歌に年齢が登場するというは結構ありまして、有名な「俺たちの明日」でも10代、20代と歌っていますし、他にも「真夏の革命」という曲では「俺は独身で そう年齢は危うき35歳」と言ったりもしています。
このように「まさにその年齢になったときに感じたこと」を宮本さん自身がリアルに表現しているからこそ多くの共感や支持を得ているのかもしれません。

お恥ずかしながら僕は37歳になっていないので正直この曲を語る資格なんてものは無いのですが、「まだまだ元気でやれるけれども、もうじき中年の代名詞である40代に突入してしまう」みたいな「37歳」ならではの葛藤が手に取るように分かって、そして歌詞の中にある「オレの青春は 終わったけれど」という言葉が異常に響く。
これって18歳になったときに「もう大人と殆ど変わらないのにまだ子ども扱い」とかその後成人してお酒が飲めるようになっても「社会に出たらまだ自分は子供だ」と思うような、積まれてゆく年齢と世間との乖離みたいなモノを感じたことがある人にとって相当グッと来る言葉だと思うんです。

いつまでも子供のままでいたいじゃないですか。バカやっていたいじゃないですか。
でも37という年齢を迎えた宮本さんが「オレの青春は終わった」と、そう区切りをつけたことにとてつもない覚悟のようなものを感じました。

そしてこの曲はもし聴いていただけるなら最後まで聴いてほしいです。
上に挙げた曲ももちろんそうしてほしいのですが、この曲は特に、歌の終わりが曲の終わりではないのだと僕に再認識させてくれるきっかけにもなった曲なので。


そしてラストはこれ。

  • なぜだか、俺は祈ってゐた。 (2006)

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この曲は個人的に凄い好きで、気が付くとリピート再生していることが多いです。
どうして好きなのかと訊かれると答えに窮してしまうのですが、とにかくメロや歌詞が本当に美しい。

どうやら宮本さんは曲ができると嬉しくて何かに祈りたくなるらしく、この曲の題名はそうした衝動が元になっているのだと思います。

そしてこの曲の歌詞にある「素直に今を生きられりゃあ、どんなに、どんなにいいだらう。素直に生きてゆけりゃあ。」というのがまたイイ。

素直に生きられればどれほど楽だろうかなんて常々思いますけど、やっぱりそんなこと現代社会においては無理ですよね。
ありのままの姿見せるのよ、って本当に自分を曝け出してしまったら多分とんでもないことになると思います。特に僕なんて(笑)

この曲は子供の頃ヒーローになりたかった宮本さんと、そして今も無理かもしれないけど「かっこよく死にたい」と願う宮本さんの綺麗な諦念というか、リアルな「今」を感じ取れる曲だと思いました。


というわけで以上になります。

実は最後の最後までどっちの曲にしようかなんて迷っていましたが、蓋を開けてみればなんとユニバーサルに移籍してからの曲が1つも無い。
そうですねぇ、また機会を見つけて書いてみようかと思います。

当然この5曲は僕の好み全開なので「いや、これもだろ!」って意見もあると思います。
というか僕自身書いておいて「なんでこの曲も入ってないんだ!」と思っています(笑)

まぁ裏を返せばそれだけ良曲揃いってことで、ここはまとめさせてください。

 

それではまた次回!

 

月の夜

月の夜

恋人よ

恋人よ

面影

面影