音楽初心者の戯論

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好きな音楽を好きなように好きなだけ綴っているブログです。

Queenとの出会い

つい最近読んだ記事で、こんなものがありました。

mora.jp

ちょっと昔の記事なんですけど、元ミュージック・ライフ編集長の東郷かおる子さんがQueenの思い出なんかを語るインタビュー形式のもので、いざ読んでみると結構面白かったです。


東郷かおる子さんといえばQueenファンの間では知名度が高く、知らない人はいないんじゃないかと思うほど。

Queenは大の親日バンドとしても有名ですが、それはまだ本国イギリスでもアメリカでも注目されていなかった1970年代初期のQueenにいち早く着目した国がアジアの小さな島国、日本だったためです。
というのも、そのきっかけこそ東郷かおる子さんが携わっていた雑誌「ミュージック・ライフ」でQueenを取り上げたのが事の始まりでした。

当時はまだ無名だった海外バンドをミュージック・ライフ誌が猛プッシュした結果、若い女性を中心に日本で爆発的に火がつき、1975年の来日公演へと繋がったという経緯があります。

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特に上の記事では、東郷かおる子さん自身が実際メンバーに会って取材しているからこそ分かる彼らの人柄や当時の日本の熱量が文面だけでも伝わってきて、とても読み応えがありました。


その中でも特に僕が印象深かったのは、Queenというバンドが出てきたことで日本のロック市場の風向きが変わったと語られていた部分。

一例を挙げるとするならば

 

その頃は『ロッキング・オン』とか、『ニュー・ミュージック・マガジン』などの理論先行の雑誌が出て来て、めんどくさいことばかり言ってるのがよしとされた時代だったわけですよ。それで女性ファンは刺身のツマ。女子供にロックはわからんという理論がまかり通ってた時代なんですよね。そこでクイーンみたいなのが出てきて、完全に風向きが変わっちゃったわけですよ、ロックそのものの。それを非常に苦々しく思った人たちもいると思うんですが、そこからたとえばクイーンが出てきた土壌っていうのはやっぱり、グラムロックの存在というのがありますね。デヴィッド・ボウイとかT・レックス、アメリカでいうと、ちょっと難解なヴェルヴェッド・アンダーグラウンドとか。そういう下地があるところにクイーンみたいなのが出てきて、それから一気にファン層が若くなったんですよね。それまではまあ大学生くらいかな、男の子で、ギターをちょっとかじってるみたいな層ね、そういう子が多かったんだけれども、クイーンみたいなバンドが出てきてから一切そういうのは関係なし。とにかく「キャー!」っていう、いわゆる……揶揄した言い方をすれば、ミーハーが多くなったわけですよね。女の子のファンが一気に増えて、それまで市場にロック少年しかいなかったのが、一気にロック少女が誕生しちゃったわけですよ。

 

このあたりでしょうか。


これって要するに「Queenは『分かりやすくカッコいい』バンドだった」ということだと思うんですけど、それは「たしかになるほどな」と感じました。


というのも、話は少し変わりましてすごく個人的なことなのですが、僕が初めてQueenと出会ったのは小学校1年生のときのこと。
当時から父の影響で洋楽ばかり聴いていたのですが、特別好きなアーティストや好きな曲があるわけでもなく、音楽はいわゆる垂れ流し状態ばかり。ぶっちゃけ、その頃は音楽にそこまで興味を持っていなかったのだと思います。

まぁ、まだ7歳とかそのくらいですしね(笑)


そしてとある日。
家族で何気なく近所のレンタルショップ店(たしかGEO)を訪れたのですが、そこで中古販売されているCD棚をぼやーっと見ていると、隣にいた父が僕に向かってこう言いました。

「おまえはQueenとかいいんじゃないか?」

その発言の真意や会話の前後だったりは記憶から抹消されているので覚えていませんが、しかしその言葉だけはなぜか今でもはっきり記憶しています。
おそらく僕の父もそこまで深く考えていった言葉じゃないというか、テキトーに「ためしにQueenとか聴いてみてもいいんじゃない?」って意味で言ってくれただけだと思うんですけどね。


ただ、当時の僕はその言葉を聞いて首を縦に振り、たしか1000円くらいのベストアルバムを買ってもらいました。

グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

 

これです、これ。

 

もうこのアルバムは冗談抜きに5年くらい毎日毎日聴き続けたんじゃないかと思います。
CDはテープじゃないので劣化はしませんが、「擦り切れるほど聴いた」というのはこのことを言うんじゃないかと自負するほど。

でもそのくらいずっと聴いていたんです。
今でもそのアルバムに入っている17曲はたちどころに諳んずることができますし、この順番どおりに曲が再生されないと発狂しそうなレベル・・・というのは言いすぎですが、もう見事なまでに体に染み付いちゃっています。


それ以来僕はQueenが大好きなのですが、ではどうして小学校1年生のガキンチョがそこまでQueenの楽曲に惹かれたのか、フレディの声に心酔したのか、そんなことを考えたことは一度たりともありませんでした。

しかし今回東郷かおる子さんのインタビュー記事を読んで、「Queenは誰が聴いてもカッコいい」というニュアンスに妙に得心がいったというか、ストンと腑に落ちました。


そりゃ今でこそYESもピンク・フロイドもカッチョイイなぁと思いますけど、でもどこぞの田舎小学生が例えばYESのRoundaboutを聴いても「こ、これはヤベェ......!」とはならなかったと思うんですよね、おそらく。

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今聴くとめっちゃカッコいいんですけどね、ベースラインとか特に。


でもBohemian Rhapsodyなんかは一聴すれば誰もが他とは一線を画したその異質さに気付けますし、フレディのステージの立ち回りやブライアンの世界に1本しかないギターなんかも相まって話題性に尽きないバンドだったと思います。

「誰もが分かる」というのは、ともすれば「単純」と解され批判のようにも捉えられかねませんが、しかし音楽にとっては重要なファクターだったりもします。
おまけに4人それぞれが全く方向性の違う個性を持っていて、そしてドラムのロジャーなんて見てくださいよ、この美形男子。

ブロマイド写真★クイーン Queen/ドラマー、ロジャー・テイラー Roger Taylor

こりゃ世の中が放っておくはずもなかったと思っちゃいますね。

 

まぁしかし男性はそういうミーハー的な人気を煙たがる習性があるので、当時は男性が「Queenが好き」とは堂々と言えない雰囲気だったみたいですね。
俳優の古田新太さんも表向きはQueenを敬遠しつつ、家に帰ってひっそりとQueenを聴いていたそうで。


今でこそ音楽全般に対する考え方はだいぶ軟化したように思えますが、数十年前には色々あったんだなぁと、自分の近しい過去も思い出しつつ感じました。

 

そして、そんなQueenも初来日から40年以上が経過していますが、その初来日が1975年4月17日ということで今年4月に記念イベントが開催されるそう。

場所は初めて日本に降り立った地=羽田空港で(当時は成田空港がなかったため)4月14日(土)16:00~の予定。
詳しくは下記リンクにてお願いします。

nme-jp.com

なお昨年11月には、発売40年を記念してアルバム「世界に捧ぐ」の40周年記念スーパー・デラックス・エディションが発売されるなどまだまだ話題に事欠きません。

2016年にはQueen + Adam Lambert名義で来日コンサートをおこなってくれましたが、またきっと来てくれると信じています。

ですが今Queenを題材にした伝記映画を撮影中ということなので、そちらも楽しみに待っていようかと思います。

 


それではまた次回。

世界に捧ぐ(40周年記念スーパー・デラックス・エディション)(完全生産限定盤)(DVD付)

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